easel series

INERTIAでは、「easel」と称したオンラインラーニング教材のシリーズを展開しています。シリーズ1本目の「easel AP」は、感性(センス)と論理(ロジック)をともに高めることを目的としたプログラミング教材で、2020年春よりサービス提供をスタートしています。「easel」シリーズは、プログラミング、バイオアートに始まり、今後、建築、映画など、さまざまなテーマで展開していく予定です。
複雑化・多様化する社会でこれから生きていく私たちにとって、必要な目と心を養っていく。「easel」が目指すのは、そんな新しい学びです。
「easel」は個人向けをはじめ、企業向け、学校向けにもご提供しています。

easel series vol.1 easel AP
(Art Programming)

感性(センス)と論理(ロジック)をともに高める

「easel AP」は、プログラミングの学習に「アート」(創造性)の要素を取り入れた全く新しい教育ソフトです。スマートフォンでさまざまな視覚的な表現(イメージ、アニメーション、インタラクション)を制作しながら、プログラミングをいつでも手軽に学ぶことができます。感性(センス)と論理(ロジック)をともに高め、学ぶひとの創造性を引き上げます。
※一部は無料でお試しいただけますが、有料会員の方は合計120以上の全プログラムをご利用いただけます。

Point1

スマートフォンだけで、いつでもどこでも学べる

「easel AP」の全てのプログラムは、スマートフォン(もしくはタブレット)だけで、いつでもどこでも学ぶことができます。また、子ども、社会人、高齢者も、ひとりで学べるように、初学者がハードルなく始められるよう工夫されています。

Point2

第一線で活躍するアーティストによる監修

監修は、アーティスト 脇田玲(慶應義塾大学 湘南藤沢キャンパス(SFC)環境情報学部教授)。イラストレーターには長場雄を起用。楽しく学べるよう、今回のために新作のオリジナルのイラストを描き下ろしました。

Point3

感性と論理をともに高めるプログラム

「easel AP」では、さまざまな視覚的な表現(イメージ、アニメーション、インタラクション)の制作を通して、楽しみながらプログラミングを学ぶことができます。また、プログラミング初心者でも楽しく学べる内容ながら、ウェブサイトで動きを表現する際などに使用されるような、汎用性の高い言語であるJavaScript(p5.js)を使用しています。

SUPERVISOR

脇田 玲

アーティスト/慶應義塾大学SFC教授

ヴィジュアライゼーションとシミュレーションを用いてこの世界を再解釈するための作品を制作している。特に近年は、流体力学や熱力学のモデルに基づく独自ソフトウェアを開発し、科学と美術を横断する映像表現に注力している。並行して、慶應義塾大学SFCにて、国内外の若手のアーティスト、デザイナー、建築家の育成にも従事している。これまでに、Ars Electronica Center, WRO Art Center, 文化庁メディア芸術祭, SIGGRAPH、日本科学未来館などで作品を展示。2014年より慶應義塾大学環境情報学部教授。

easel series vol.2easel ML
(Machine Learning)

AI、機械学習は人がもっと創造的に
なるためのツールになる

身の回りにAIの技術が使われた製品やサービスが溢れる中、AIが人間の代替のように人格を持っていると過剰に期待したり、逆に不安に感じたりする人も多いかもしれません。しかし、AIや機械学習を正しく理解して使えば、人がより創造的になるためのツールになる。“知る”ことから人と機械の理想的な関係を始めたい。その想いから「easel ML」は生まれました。

「easel ML」のMLはMachine Learning(=機械学習)を指しています。機械学習はAIに含まれる研究領域の一つで、その名の通り、機械に学習する能力を持たせること。機械学習によってAIの可能性は飛躍的に高まりました。

Point1

だれもが簡単に機械学習を学べる

「easel ML」は機械学習とは何なのか学習できる教材です。「easel ML」では機械学習を簡単に学ぶことができるライブラリである「ml5.js」を使用。全くプログラムがわからないという人にも簡単に学んでいただけます。

Point2

テクノロジーと創造性をめぐる問題提起

「easel ML」では、アートを切り口に、AIや機械学習、人間の役割について考え、創造性をめぐる問題提起を行っています。

Point3

第一線で活躍するアーティストが監修

監修は、クリエイティブコーダーの田所淳(前橋工科大学准教授、東京藝術大学非常勤講師・慶應義塾大学非常勤講師)。アートワークは平山昌尚にて制作。楽しく学べるよう、今回のために新作のオリジナル作品を描き下ろしました。

Point4

訓練済みモデルで機械学習の仕組みを体験

「easel ML」では、機械学習の訓練済みモデルを使って、人間のポーズ(姿勢)のリアルタイムな推定を行ったり、顔や顔のパーツ検出を行うことができます。プログラムを動かしてみることで、機械学習とはどのようなものか、学ぶことができます。

SUPERVISOR

田所 淳

クリエイティブコーダー/前橋工科大学准教授 / 東京藝術大学非常勤講師 / 慶應義塾大学非常勤講師

1972年生まれ。アルゴリズムを用いた音響合成による音楽作品の創作、ラップトップコンピュータを用いた音と映像による即興演奏などを行う。大学では、openFrameworks、Processingなどの「クリエイティブ・コーディング」についての講義を行う。講義資料はWeb サイト(https://yoppa.org/)で公開、多くの学生やクリエイターに活用されている。著書に『Beyond Interaction[改訂第3 版]クリエイティブ・コーディングのためのopenFrameworks実践ガイド』BNN新社2020、など。

easel series vol.3easel BioArt

生とは?死とは?
アートを通じて「わからなさ」に向き合う

バイオアートに限らず、AI技術や脳科学の進歩など、新しい分野や不確実性の高い物事に対し、さまざまな意見が飛び交っています。そんな“わからないこと”に対して、不安や恐怖を感じ、これって一体この先どうなるんだろう?という“モヤモヤ”が生まれる。こうしたモヤモヤを、easel BioArtを見た人に与えていきたい。そうして、家族や友人、同僚など、身の回りの人と対話してほしい。他者と対話する過程を通じて、自分なりの考え方にも向き合っていく。そんな力をeasel BioArtを通じて身につけていただきたいという想いから生まれました。

Point1

バイオテクノロジーとアートの邂逅

バイオテクノロジーというサイエンティフィックな分野とその対極にあるようなアート。前者が生命にまつわる“正しさ”を見つける作業なら、後者はそこに哲学的な死生観をもたらすもの。この2つがかけ合わさることで、いろんな視点、価値観が生まれてきます。

Point2

いろんな視点、価値観で紐解いていく

生命の起源が現在でも謎なように、わからないことや不確実なことはたくさんあります。だからと言って、何か色々やると危険なんじゃないか、怖いから何もしないというのは違います。わからないからこそ、いろんな視点、価値観で紐解いていく。生命とは?人間とは?科学では定義できない問いに、アートを通じて向き合っていきます。

Point3

第一線で活躍するアーティストが監修

監修は世界的に活躍するバイオアーティストの福原志保(共同編集、蔡海)。バイオテクノロジーの倫理観を問うプロジェクトを展開するアーティスティック・リサーチ・フレームワーク『BCL』を結成し、現在は、工芸家、アーティスト、研究者によるコレクティブ『HUMAN AWESOME ERROR』に所属。

Point4

バイオアートの世界に触れる

羊のドリーやロボット、DNA、iPS細胞といったバイオテクノロジーの歴史に始まり、バイオアートの作品紹介、アーティストへのインタビュー映像等を通して、さまざまな考え方を知る。最後に人工細胞制作の簡単な実験を通じて、バイオアートの世界に直に触れます。

SUPERVISOR

福原志保(HUMAN AWESOME ERROR)

アーティスト、研究者、開発者。2001年ロンドン芸術大学セントラル・セント・マーチンズ卒業、2003年ロイヤル・カレッジ・オブ・アート修了。2004年ゲオアグ・トレメルとアーティスティック・リサーチ・フレームワーク『BCL』を結成。現在、自然科学とヒトの認識のエラーの隙間を冒険する工芸家、アーティスト、研究者によるコレクティブ『HUMAN AWESOME ERROR』に所属。