case study

【EdTech導入事例vol.4】
同志社中学校様 導入事例

  • 【学校】同志社中学校(私立)
  • 【easel使用学年】中学2年生
  • 【どの時間でeaselを活用したか】技術・家庭科

子どもだから持つ“空想”や“妄想”の力

JavaScriptのようなわかりやすい言葉であることや、繰り返し処理、条件分岐などの基本に乱数を組み合わせることでアート作品にすることができるという発想がすごく面白い。また、最低限のインプットでとりあえず自分の作品やアウトプットができるという手軽さがいいと思いeaselを導入しました。

プログラミングと言うとスキルにフォーカスしがちですが、子どもだから持つ“空想”や“妄想”の力は大きいと思っています。こんなものを作りたい、こんな世界を表現したいという想いがあれば、スキルの制限なんて簡単に飛び越えてしまう。そんな子どもたちの可能性を刺激したいという思惑から今回の取り組みはスタートしました。

“まなびのアシスタント”的な存在へ

easelでは「まなぶ」編から例題ベースで学んでいくことができました。一方で「まねぶ」編から必要な知識やスキルへ戻ることができたので、生徒たちは「まなぶ」と「まねぶ」を行ったりきたりしながら学んでいくことができたと思います。

また、easelに搭載されているエディターでは、すぐにその場でソースを改変できて、結果を見ることができるため、生徒たちは実践しながら、「この引数にはこんな意味があるんだ」と体得していくことができました。

プログラミングのためのプログラミングではなく、この「あーでもない、こーでもない」とトライ&エラーを繰り返す経験そのものが大事だと思います。それは例えば英語のプレゼン大会でもなんでよくて、こうした経験から得た学びが自信となって、今後、子どもたちが生きていく上で役立っていくと思います。

さらに、モチベーションを高めるためのeasel Awardというコンテストも用意されていて、必要なものを生徒に提供できる。そんなふうにeaselを通じて、上意下達の教師像から“まなびのアシスタント”的な存在になったと思います。

column|授業の進め方

授業は「まなぶ」編を中心に進めました。また、導入では「まねぶ」から創作へのモチベーションを高め、中盤から終盤にかけて生徒の活動を行いました。そして、まとめとして毎回、本日の振り返りと次回の予告を行いました。本当はさまざまな教科で取り組めたらよかったのですが、コロナ禍でオンラインや時間減、休校などもあり、最終的には技術・家庭科の時間で導入しました。

選択できる自由を持たせる

やはり学校現場ではいろんな子がいるので、授業に際しては遅れている生徒たちの理解のための補助資料、知識の定着のためのモチベーションとしての小テストのようなものも作成しました。

最初につまづいてしまうとなかなかその後に繋がっていかないので、もう少し頑張ればその先に世界が広がっていること。この狭い穴をいかに潜らせるかは課題です。先の世界をたくさん見ることで、自分にもできるかもしれないとその子が感じる。そんな体験をさせることが大事だと思っています。

一方で進みが早い子にとっては逆に教えすぎるとその子の可能性に蓋をしてしまうこともある。全員に同じアプローチをするのではなく、選択できる自由があるのが理想ではないでしょうか。

預けるところは預けて、握るところは握る

何から何まで教えるのではなく、預けるところは預けて、握るところは握る。そうすることで、本当の意味で、いろんな場面に立ち会った時に生徒たちが自身で壁を乗り越えることができる“人格”になるのではないかなと思っています。

それができる教材がeaselと言うと言い過ぎかもしれませんが、教員にとってそんなマインドセットを促す教材だと思います。そして中学生の教育、ひいては世代に限らない、子どもから大人まで生涯続く“学び”のあり方をも変えていく可能性を持っているのではないでしょうか。